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3377バイク王&カンパニー決算まとめ

tonebizi

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3377バイク王&カンパニー決算まとめ

目次

経営成績に関する説明


当社が属するバイク業界においては、アフターコロナにおける社会・経済活動の正常化により、バイクへの関心は落ち着き始めている。
具体的には、消費の選択肢が増え、バイク需要に向かった消費の分散化を始め、新車供給の回復による中古車販売価格の安定化などがみられる。
加えて、物価高騰に伴う趣味嗜好性への消費は抑制されたままと推察している。
ただし、当社が主力商材とする高市場価値車両の保有台数は年々増加傾向にあり、中古流通台数が不足しているため、オークション相場は未だ高い水準を維持し堅調な需要が続くものと判断している。

国内におけるバイクの保有台数は約1,031万台(前年比0.2%増)と前年を上回り、当社の主力仕入れとする高市場価値車両である原付二種以上も約582万台(前年比3.3%増)と前年を上回っている。
2023年の高市場価値車両においても増加が見込まれており、約599万台となっている。
新車販売台数においては、約38万台(前年比4.0%増)と前年を上回り、高市場価値車両も同様に約28万台(前年比23.0%増)と前年を上回っており、依然として高い推移を維持している。

このような状況のもと、当社は持続的な成長に向けてコーポレートミッションとして「まだ世界にない、感動をつくる。」を掲げ、ビジョンである「バイクライフの生涯パートナー」の実現を目指している。
その上で、UX(顧客体験)グロースモデルを確立し、店舗開発によるお客様接点の増加、CRMシステムの構築によるデータに立脚したマーケティング活動、サービス拡充・整備事業のネットワーク化を図っている。
また、当事業年度においては、主力事業であるバイク事業をあらためて成長軌道に乗せるための活動および利益体質の改善に専念している。
具体的には、課題となった広告効率の改善や、査定成約率の向上を図り仕入れ台数を増加させるとともに、営業力の強化や顧客ニーズに合った新たなサービスを展開し販売台数の増加に努めている。
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以上の結果、売上高6,907,058千円(前年同期比11.7%減)、営業損失613,375千円(前年同期は57,159千円の営業利益)、経常損失587,465千円(前年同期は105,046千円の経常利益)、四半期純損失463,057千円(前年同期は69,740千円の四半期純利益)となった。
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バイク事業


仕入面においては、中古四輪業界において一部企業の不正行為の発覚により前事業年度に生じた悪影響が、二輪業界に属する当社にも一部波及している兆候がみられている。
当該悪影響は、軽減されてきているが完全には払しょくされていない。

そうした中で、広告効率の改善や査定成約率の向上を図り仕入台数の増加に努めた。
しかしながら、広告におけるクリエイティブの見直しをはじめ、広告効率の改善に取り組んだものの、お客様からのお問い合わせは増加しなかった。
加えて、仕入台数の底上げを行うため、査定における販促キャンペーンを実施し一定の効果は得られたものの、想定した効果を下回ったことや、体制面では営業プロセスの質的な見直しならびに体制の強化に努めたが仕入台数は前年同期より減少した。

販売面においてホールセールは、仕入台数の減少および2月に発生した整備対応の遅延により販売台数が前年同期より大幅に減少した。
また、高市場価値車両の中でもより需要が高い車両を販売するとともに、販売価格水準を維持する販売に努めたが、車両売上単価(一台当たりの売上高)は前年同期をやや下回った。

その他


当社の完全子会社である株式会社ライフ&カンパニー、株式会社バイク王ダイレクトが行う各事業を親会社に取り込み直接行うことでオペレーションの合理化や経営資源の最適化によるシナジー効果の創出およびコスト削減を図るとともに、強固かつ効率的な経営管理体制を構築することを目的に、吸収合併することを2023年10月に決議し、12月に吸収合併が完了した。
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参考

2024年11月期第1四半期決算短信
2024年11月期第1四半期決算説明会資料

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