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6702富士通

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6702富士通

目次

2023年度第3四半期:事業の状況


売上収益は2兆6,427億円、前年同期比59億円の増収となった。
営業利益は480億円、前年同期比1,251億円の減益となった。

2023年度第3四半期:セグメント情報


a サービスソリューション

Fujitsu Uvanceを中心とした、グローバル共通の価値提供サービスの創出・提供を行う「グローバルソリューション」、
日本市場に向けたサービスビジネスの提供・実装 (Fujitsu Uvanceのインプリメンテーションも含む)を行う「リージョンズ(Japan)」、
海外市場に向けたサービスビジネスの提供・実装 (Fujitsu Uvanceのインプリメンテーションも含む)を行う「リージョンズ(海外)」により構成されている。

サービスソリューションの売上収益は1兆5,220億円と、前年同期比で9.8%の増収となった。
調整後営業利益は1,163億円と、前年同期比で618億円の増益。
国内外の顧客においてDXやSXに向けた取組みが加速しており、
コンサルティング、モダナイゼーション、クラウドマイグレーションの需要が拡大している。
また、Fujitsu Uvanceは、これらの需要を取り込み売上収益は前年同期比で67%伸長している。
増収効果に加え、グローバルデリバリーセンターの活用拡大や開発プロセスの標準化など採算性改善が進んでおり
人件費増加および成長分野への投資拡大による影響を上回り増益。

グローバルソリューションの売上収益は3,315億円と、前年同期比で18.4%の増収。
調整後営業利益は33億円の損失と、前年同期比で101億円の改善。
グローバルソリューションはいまだ投資が先行も、Fujitsu Uvanceは計画を上回る伸長。
モダナイゼーションを支えるソフトウェアの大型売上などが増収を牽引し、また採算性も向上。

リージョンズ(Japan)の売上収益は8,863億円と、前年同期比で6.9%の増収。
調整後営業利益は1,228億円と、前年同期比で496億円の増益。
パブリック・ヘルスケア向けを中心に広範囲でDX、基幹ビジネス刷新案件を多数進めている。
また、リージョンズ(Japan)においても採算性が向上し増益に繋がっている。

リージョンズ(海外)の売上収益は4,456億円と、前年同期比で7.5%の増収。
調整後営業利益は32億円の損失と、前年同期比で21億円の改善。
為替の影響で増収となったが、調整後営業利益は依然として赤字を計上しており、
事業ポートフォリオの転換を進め採算性の改善を加速する方針。

b ハードウェアソリューション

ICTの基盤となる、サーバやストレージシステムなどのハードウェアの販売及び保守サービスを中心とするシステムプロダクトと
携帯電話基地局や光伝送システムなどの通信インフラを提供するネットワークプロダクトにより構成。

ハードウェアソリューションの売上収益は7,480億円と、前年同期比で6.0%の減収。
調整後営業利益は371億円と、前年同期比で197億円の減益。
システムプロダクトは、為替の影響により増収。
一方、ネットワークプロダクトは大型需要一巡による売上収益の減少下において、
ネットワークの高速化、大容量化、低電力消費の実現など、次のサイクルに向けた開発投資を拡充している。

c ユビキタスソリューション

パソコンなどの「クライアントコンピューティングデバイス」により構成されている。

ユビキタスソリューションの売上収益は1,975億円と、前年同期比で3.2%の減収。
調整後営業利益は167億円と、前年同期比で109億円の増益。
為替影響を含めた部材価格上昇に対して、コストダウンや価格転嫁等を進た。

d デバイスソリューション

半導体パッケージ、電池をはじめとする「電子部品」により構成されている。

デバイスソリューションの売上収益は2,124億円と、前年同期比で30.2%の減収。
営業利益は127億円と、前年同期比で582億円の減益。
半導体パッケージの需要は、前年度上期まで好調も、前年度下期より減速。
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新たな中期経営計画について


当事業年度に新たな中期経営計画を策定。

財務面での経営目標として、2025年度は、連結で売上収益4兆2,000億円、調整後営業利益5,000億円、同利益率12%の達成を目指す。
非財務の領域においても、環境、顧客、生産性、そして人材の4つの項目において2025年度のKPIを定める

環境でのKPI

温室効果ガス削減量について、いずれも2020年度と比較しScope1・2では富士通グループで50%削減、
Scope3ではサプライチェーンで12.5%の削減を目指す。

顧客でのKPI

お客様NPSを継続し、2022年度比で20ポイント上昇を目指す。

生産性でのKPI

従業員一人当たりの営業利益において、2022年度比40%の上昇を目指す。

人材でのKPI

従来のKPIである従業員エンゲージメントを継続し、グローバルでのスコア75の達成を目指す。
また、ダイバーシティリーダーシップの指標として、まずグローバルでの女性幹部社員比率をKPIとし、
2022年度の15%から2025年度で20%に拡大することを目標とす。
これは、2030年度で30%の達成を目指し、そこからバックキャストして定めている。

達成に向けて今回の中期経営計画では、2030年及びそれ以降のあるべき姿を見据えて、2025年における当社のあるべき姿と、
ステークホルダーへの提供価値の最大化を実現するための下記4つの重点戦略を定めた。

1.事業モデル・ポートフォリオ戦略

一つ目、事業モデル・ポートフォリオ戦略では、成長領域への投資や効果をより明確にし、
事業ポートフォリオのマネジメントを強化するため、事業セグメントの変更を行う。

従来のテクノロジーソリューションを、サービスソリューションとハードウェアソリューションの2つに分類。
サービスソリューションは、FujitsuUvanceを中心とするグローバル横断なOn Cloudのデジタルサービスと、
各リージョンが提供するサービスビジネスや従来型のOn Premiseのサービスなどで構成。

サービスソリューションは、当社の今後の成長を牽引する領域として、
コンサルティング力の強化やパートナーとの戦略的アライアンスの強化、当社の先端テクノロジーの強化及びビジネスへの実装、
そして、デジタルサービスを提供するための人材育成などに取り組み、成長を目指す。

一方ハードウェアソリューションは、ハードウェアの販売及びハードウェアの保守ビジネスで構成。
サーバ及びストレージなどを中心としたハードウェア事業の基盤強化に向けて、
同事業を、株式会社富士通エフサスを母体として2024年4月1日付で発足する「エフサステクノロジーズ株式会社」に統合することを発表。
これにより、経営判断の迅速化と徹底した効率化を追求していく。

2.カスタマサクセス/地域戦略

二つ目、カスタマサクセス/地域戦略では、引き続き、コンサルティングを強化していく。
FujitsuUvanceのHorizontal領域をはじめとするテクノロジー軸のコンサルティングと、Fujitsu UvanceのVertical領域をはじめとする、
事業、経営に関わるビジネス軸でのコンサルティングの両軸であるべき姿の実現を目指す。

リスキリングなどを実施し、2025年度までにコンサルティングスキルを持つ人員を、テクノロジーとビジネスで合わせて1万人に増強する予定。

また、モダナイゼーションビジネスを強化していく。顧客の既存資産をしっかりと受け継ぎながら、
テクノロジーとビジネス両面でのコンサルティング力や長年培ってきたエンジニアリング力、
モダナイゼーション専任の組織やグローバルでのデリバリー体制といった独自の強みを活かして、
最適なソリューションを提供していく。

3.テクノロジー戦略

三つ目、テクノロジー戦略では、Fujitsu Uvanceを支える5つのキーテクノロジーであるコンピューティング、
ネットワーク、AI、データ&セキュリティ、そしてコンバージングテクノロジーに引き続きリソースを集中させ
重点的に研究開発を行い、今後は、AIを核にキーテクノロジーを強化し、付加価値としてビジネスに実装予定。

4.リソース戦略

四つ目、リソース戦略では、グローバル統一のJob Roleを定義し、人材ポートフォリオの見える化や事業と連動した人材の育成計画をグローバルで進めていく。
リスキリングやアップスキリングを行い、成長領域のリソースを拡充するとともに、人的資本経営の強化として、より個人にフォーカスしたキャリア形成や、
自律性、自主性を重視した施策を展開していく。
また、OneFujitsuプログラムを中心に、データドリブン経営の強化を進め、
社内実践で得られた経験やノウハウを、価値として顧客に提供していく。

2023年度業績予想

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参照

四半期報告書

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